ヤーコン
yacon
別名 | アンデス・ポテト、菊薯 |
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学名 | Smallanthus sonchifolius |
科名 | キク科スマランサス属 |
産地 | 南米アンデス山地 |
利用部分 | 塊根、茎、葉 |
風味 | 塊根は甘みの少ない梨のような味、葉や茎は少し苦味がある |
- ヤーコンとは
ヤーコンは、キク科・スマランサス属に分類される多年草です。
生長すると草丈は1~2mほどとかなり大きくなります。そして、シソに似た矢じりのような葉っぱを密に茂らせ、秋のはじめから黄色い花を咲かせます。花の姿は、同じキク科のダリアやひまわりとよく似ています。この頃、地中では芋のようになる塊根と、塊茎の2種が栄養器官として作られます。塊根は、地面に植えてものジャガイモのように新たな育つことがないため、塊茎を植え付けてどんどん数を増やしていきます。
ヤーコンは、茨城大学農学部の研究によって、葉っぱや芋に健康によい成分がたくさん含まれていることがわかりました。注目すべきは、フラクトオリゴ糖、ポリフェノール、食物繊維の3つです。
ヤーコンにはクロロゲン酸類の一種、ジカフェオイルキナ酸が含まれています。
そのほか、ビタミン類(ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなど)、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など)も含んでいます。- ヤーコンの効能
【塊根】
(成分)フラクトオリゴ糖
(健康効果)
ショ糖の40%程度の甘みがあり、
①虫歯になりにくい、
②難消化性で胃や腸で消化されない、
③整腸作用があり、ビフィズス菌などの善玉菌によく利用される、
④血中総コレステロールや中性脂肪が低下する、
⑤便秘の改善
などの効果が期待できます。
また
⑥血糖値の上昇やインスリンの分泌はほとんど生じないといわれています。
なお、フラクトオリゴ糖は、塊根中心部より皮層部に多く含まれています。
【葉】
(成分)フラクトオリゴ糖、ポリフェノール、
(健康効果)
1.食後血糖値の上昇抑制
ヤーコン葉の熱湯抽出物にはインスリン様効果を示すものが含まれていて、食後血糖値の上昇を抑制します。
2.脂質代謝の改善
ヤーコン葉の熱湯抽出物をウーロン茶のエキスと一緒に与えたネズミにおいて、中性脂肪,コレステロールの減少が観察され脂質代謝の改善が期待されます。
3.抗酸化作用
強い抗酸化作用を示すクロロゲン酸・カテキンなどの物質がヤーコン葉に含まれ、ヤーコン茶のガン抑制効果が期待されます。
4.整腸作用
ヤーコン茶やヤーコン葉の粉末には、フラクトオリゴ糖が含まれ、便秘の解消などの整腸作用があります。