ローズヒップ
Rose Hips
別名 | イヌバラ |
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学名 | Rosa canina |
科名 | バラ科バラ属 |
産地 | チベット、中国、ミャンマー |
利用部分 | 果実 |
風味 | 香りはほとんどなく、ほのかな酸味と甘味がある |
- ローズヒップ とは
ローズヒップはハーブの一種で、ヨーロッパ産のドッグ・ローズをはじめとする、バラ科バラ属の果実です。主に、ローズヒップティーにして親しまれています。ローズヒップは、「ビタミンCの爆弾」と呼ばれる程ビタミンCを豊富に含んでおり、その量はレモンの約20倍にも及びます。
ローズヒップに含まれているビタミンCは、バイオフラボノイドを20%含んだ天然のビタミンCです。
バイオフラボノイドとは、ビタミンPとも呼ばれているフラボノイドの一種で、ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどの成分もバイオフラボノイドに属します。
本来は熱に弱い性質を持つビタミンCですが、バイオフラボノイドにはビタミンCを壊れにくくする作用があるため、ローズヒップのバイオフラボノイドを含んだビタミンCは酸化されにくく、熱に強い性質を持ち、体内でより効率的に吸収されます。
また、ローズヒップには、赤色のカロテノイドであるリコピン、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン類、ミネラル類などを豊富に含んでいるほか、炎症促進酵素シクロオキシゲナーゼの働きをやわらげる作用が知られており、抗炎症効果も期待されています。- ローズヒップ の効能
① 美肌効果
ローズヒップに含まれる豊富なビタミンCは、肌に美しさを与えるといわれています。
ビタミンCは強力な抗酸化作用を持つため、体内に過剰に発生した活性酸素を除去する働きがあります。
ローズヒップに含まれているビタミンCやビタミンEには強力な抗酸化力があるため、肌の構成成分であるヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンなどの劣化を抑制することができます。
また、ビタミンCにはコラーゲンの生成を促進する作用もあるため、ローズヒップを摂取することによって、肌のハリを保つ効果も期待できます。
また、シミやくすみも日光に含まれる紫外線を浴びることによって増加する活性酸素が原因のひとつとされています。
ローズヒップに含まれているビタミンCは、チロシナーゼの働きを阻害するため、メラニン色素の生成を抑えるため、美肌を保つ効果が期待されています。② 免疫力を高める効果
ローズヒップを摂取することで、免疫力を高め、風邪などを予防することができると考えられています。
ローズヒップに含まれているビタミンCには、細菌やウイルスを攻撃する白血球の一種である、好中球の働きを活発化させ、増強することができると考えられており、免疫力を向上させることができます。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成にも関与しており、コラーゲンは細菌やウイルスの侵入を阻止する上皮や粘膜を構成している成分でもあるため、ビタミンCを摂取することは、外敵の侵入を妨害する力の増強にもつながるのです。③ 関節痛の症状を緩和する効果
ローズヒップを摂取すると、変形性関節症による関節痛を緩和する効果が報告されています。これはローズヒップの持つ高い抗酸化作用と抗炎症作用によるものと考えられ、変形性関節症の予防に役立つ素材として注目が集まっています。④ 精神を安定させる効果
ビタミンCを豊富に含んだローズヒップには、精神的な疲労(ストレス)を回復し、精神を安定させることができると考えられています。
ローズヒップが豊富に含んでいるビタミンCは、アドレナリンや副腎皮質ホルモンの生成に深く関与している成分であるため、ビタミンCが不足することで、人間はストレスなどの精神的な疲労に対抗する力が弱まるとされています。
ローズヒップは、多量のビタミンCを摂取することができるため、精神を安定させる効果が期待できます。