リンデンフラワー
Linden
別名 | ライムフラワー、セイヨウボダイジュ、セイヨウシナノキ |
---|---|
学名 | Tilla europaea |
科名 | シナノキ科シナノキ属 |
産地 | ヨーロッパ、中国 |
利用部分 | 葉、花 |
風味 | 甘味がありスッキリとしている |
- リンデンフラワーとは
ヨーロッパが原産のシナノキ科の高木で、樹高は40m程になります。鎮静効果が高いハーブで知られており、作用が穏やかなので、子供からお年寄りまで安心して使用できます。
リンデンの木の部分を使用したものをリンデンウッド、花・苞を使用したものをリンデンフラワーと言います。リンデンの木は「1000の用途」があると言われるほど様々に利用されています。リンデンはライムとも呼ばれますが、柑橘のライムとは異なります。
リンデンフラワーのハーブティは、人のこころを落ち着かせ、遠い記憶を呼び起こすような、少し甘い上品な香りがします。- リンデンフラワーの効能
① 鎮静効果
ファルネソールをはじめとするリンデンの精油成分が放つ甘い芳香は不安や興奮を鎮め、心身の緊張を和らげます。フランスでは昔から、興奮しやすく、落ち着きのない子供にこのハーブティを飲ませる習慣があるそうです。② ストレス性の緊張を和らげる効果
リンデンフラワーにはビオフラボノイドという成分が含まれるため、血圧を降下させて動脈硬化の予防にもなります。ボダイジュの葉は神経系の緊張を和らげる働きがあることで知られています。また、動脈硬化症や高血圧の薬としても評価されています。③ 弛緩に伴う発汗効果
リンデンには、フラボノイドとフェノール化合物が含まれ、弛緩作用に伴う発汗効果があるため、ドイツでは小児科で風邪のひきはじめにリンデン4に対してペパーミント1の割合でブレンドしたハーブティが処方されます。風邪やインフルエンザの初期症状の時にも良いでしょう。