ドクダミ
Dokudami
別名 | 十薬(ジュウヤク) |
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学名 | Houttuynia cordata |
科名 | ドクダミ科ドクダミ属 |
産地 | 日本、中国、東南アジア |
利用部分 | 葉、花、茎 |
風味 | 乾燥前は独特な臭気がある。コクと甘味がある |
- ドクダミとは
ドクダミとは、東アジア地域に分布する多年草草木で、デカノイルアセトアルデヒドという精油成分やクエルシトリン、イソクエルシトリン、ミネラルなどの成分を含んでいます。ドクダミは、利尿作用や便秘改善効果、炎症を抑える効果があるほか、血管を丈夫にする働きや美肌に対する効果があります。
ドクダミの漢方生薬名は「十薬」といい、馬に食べさせると10もの効果があるということから名付けられました。厚生労働省の発行する「日本薬局方」に「十薬」という生薬名で記載されています。「日本薬局方」は、薬事法によって医薬品の適正を図るために、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見から定めた医薬品の規格基準書です。- ドクダミの効能
① デトックス効果
ドクダミには、多くのカリウムが含まれており、尿の排出を促進する作用があります。また、ドクダミは便の排出を促す作用もあるため、古くから利用されてきました。このようにドクダミには、体内に蓄積された毒素を排出するデトックス効果があります。② 高血圧を予防する効果
ドクダミには、高血圧の要因となるナトリウムを排出するカリウムが含まれており、余分な塩分を排出して、血圧を下げる働きがあります。これにより、高血圧を予防する効果が期待できます。③ 美肌効果
肌荒れは、細菌が皮膚の毛穴などに詰まった油分や汚れを栄養にし、繁殖した炎症のもととなる物質を分泌することで引き起こされます。また、便秘などにより肌荒れが引き起こされることも知られています。
ドクダミに含まれるクエルシトリンやイソクエルシトリンには、利尿効果や毛細血管の強化作用があり、新陳代謝を促すため、体のすみずみまで栄養を届け、肌の生まれ変わりを促進します。
さらにドクダミは、体内に生じた老廃物や毒素を排泄する効果があり、血液を浄化し、ニキビや吹き出物などの肌トラブルも生じにくい体質へと改善するといわれています。④ 炎症を抑制する効果
ドクダミに含まれるクエルシトリンは、ストレスやバランスの悪い食習慣などで弱った胃腸に働きかけ、胃壁のただれや傷を治すといった炎症を抑制する効果があります。