ハイビスカス
Hibiscus
別名 | ローゼル、ロゼリ草 |
---|---|
学名 | Hibiscus sabdariffa |
科名 | アオイ科フヨウ属 |
産地 | 西アフリカ |
利用部分 | がく、総苞片、葉 |
風味 | 梅干しに似た香りで、弱い酸味がある |
- ハイビスカス とは
ハイビスカスとは、アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属に属する低木植物の総称で食用、観賞用、繊維用など、あらゆる用途で利用されています。
ハイビスカスは、エジプトの美の女神であるヒビスを由来としており、ヒビスのように美しい花という意味を込めて名付けられたといわれています。
食用のハーブとしてハーブティやサプリメントなどに用いられているハイビスカスは、ローゼル種という品種であり、花は小さく、淡いピンク色やクリーム色などの様々な色のものが存在します。- ハイビスカス の効能
① 美肌効果
ハイビスカスを摂取することは、肌荒れの解消に効果的であるといわれています。
ハイビスカスに含まれているクエン酸やリンゴ酸は、美肌を保つために重要な新陳代謝を活性化させる作用があります。
ハイビスカスに含まれているクエン酸は、新陳代謝を促進させるために重要な栄養素であり、糖質、乳酸、体脂肪などをエネルギーに変える大切な働きを担っています。
クエン酸は新陳代謝を活性化させる働きがあるため、肌細胞の生まれ変わりを促進させ、肌荒れに対して効果的であるといえます。
また、ハイビスカスに含まれているリンゴ酸は、クエン酸と同様にクエン酸回路の一部として機能する栄養素です。クエン酸と一緒に摂ることで、より新陳代謝を活性化し、肌の生まれ変わりに働きかけることができます。
さらに、ハイビスカスには抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれているため、肌の老化を促進する活性酸素を除去することができます。
ハイビスカスからクエン酸、リンゴ酸、ポリフェノールなどを摂取することで、新陳代謝を活性化させ、肌の生まれ変わりを促進し、肌荒れを解消する効果が期待できるのです。
またハイビスカスには抗炎症作用やしわ抑制効果も報告されており、肌への機能性が注目されています。② 疲労回復効果
ハイビスカスを摂取することは、疲労の回復に有効です。
激しい運動後などに体内に残る疲労には、乳酸という物質が深く関与しています。
ハイビスカスに含まれているクエン酸やリンゴ酸には、疲労物質である乳酸を分解する作用を持つため、ハイビスカスを摂取することにより、運動後の疲労を回復させる効果が期待されています。③ コレステロール値を下げる効果
ハイビスカスに含まれているクエン酸とリンゴ酸には、代謝を促進させることによって、脂肪の分解を促進することができます。
リンゴ酸は、酢酸やクエン酸からも生成される栄養素ですが、体内で合成されるリンゴ酸は脂肪を合成させる働きを持つため、ハイビスカスなどから摂取することが効果的です。
また、ハイビスカスに含まれているハイビスカス酸は、アミラーゼの活性を阻害することによって、コレステロールを低減させる効果が期待されている栄養素です。
アミラーゼの活性が抑えられると、生成される糖質が減少することで、コレステロールの生産を抑制することができると考えられています。
クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの相互作用によって、ハイビスカスは脂肪の燃焼を促進する効果が期待されます。④ むくみを予防・改善する効果
ハイビスカスには、むくみを予防・改善する効果が期待されています。
ハイビスカスに含まれているクエン酸には、血流を改善させる効果があるため、血液中の余分な水分や老廃物の排出を促すことができます。
また、ハイビスカスには含まれているカリウムは、利尿作用が広く知られている成分です。
ハイビスカスに含まれているクエン酸の血流を改善する作用とカリウムが持つ利尿作用によって、むくみを予防・改善する効果が期待できるといわれています。