山査子
Chinese hawthorn

山査子
別名サモモ
学名Crataegus cuneata
科名バラ科サンザシ属
産地中国中南部
利用部分果実
風味特異な匂いで、酸味がある
山査子とは

山査子は、バラ科サンザシ属の赤い実の植物です。生食のほか糖果、蜜煮はとくに好まれ、乾果はとろ火で煮詰めて飲むと消化を助けます。生薬としても用いられ健胃薬として胃の調子を整えてくれます。きれいな花や実をつけるため、日本では植物園や庭園にも植えられ、誰しも一度は見たことのある植物です。
山査子は中国・ヨーロッパに原生する植物です。北半球に広く分布し、その種類はおよそ1000種類ともいわれます。多くが食べることが可能で、生食や蜜煮、乾果が好まれ、ドライフルーツなどとしても食卓に並びます。
中国では漢方として珍重され、副作用のない上薬として認められています。
甘酸っぱくて美味しいので、山査子の産地では貴重なビタミン、ミネラルの供給源として日常的に食べられています。日本にも古くから持ち込まれ、庭園に植えられるほか、盆栽の素材として好まれてきました。

山査子の効能

① 胃の健康を保つ効果
山査子は生薬として健胃、消化薬など消化不良や食欲不振防止に使われています。つまり山査子の働きとして、胃酸の分泌促進によって消化不良を改善し、胃の負担を軽くします。
また抗菌作用や血管を広げる働きも認められており、トータルで胃の健康をサポートします。

② 老化を防ぐ効果
山査子は活性酸素を除去するポリフェノールを含みます。
ポリフェノールは植物の外皮に含まれ、強力な抗酸化作用を発揮します。同じ働きをするビタミン類よりもパワーは強力といわれ、細胞の老化を遅らせ、老化防止に働きます。
山査子に含まれるポリフェノールの抗酸化作用により、若々しい細胞を保つ事が期待されています。

③ 血流を改善する効果
山査子は血中コレステロールを抑え、高脂血症・動脈硬化に効果を発揮します。血液がサラサラでないとコレステロールや中性脂肪が血管の内側に溜まり、動脈硬化が進んでしまいます。
そこで山査子はスムーズな血液の循環をサポートし健康維持に役立つと言われています。

④ 心を落ち着かせ、リラックスさせる効果
山査子は中枢神経にはたらきかけ、不安を和らげ睡眠を改善するはたらきを持つことが知られています。また同じ作用により、鎮痛鎮静作用を持つと考えられています。
山査子は心を落ち着かせ、リラックスさせるはたらきにより心の健康をサポートします。

⑤ 認知症を予防する効果
認知症の原因の一つとして低血圧が知られています。
山査子は交感神経に働きかけ血圧を一時的に上昇させることにより、認知症を予防するはたらきがあるという研究も報告されており、山査子の機能性が注目されています。