クローブ
Clove
別名 | 丁子(チョウジ)、丁香(チョウコウ) |
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学名 | Syzygium aromaticum |
科名 | フトモモ科フトモモ属 |
産地 | インドネシア・モルッカ諸島、フィリピン南部 |
利用部分 | 開花前のつぼみ |
風味 | 独特の渋味を帯びた豊かな香りで、噛むとシャープな辛味と苦味 |
- クローブ とは
クローブの特徴は、強く甘い香りと、舌がしびれるような刺激的な味です。その強い香りから、クローブの木が育っている島が目に入る前に、船乗りたちがクローブの香りを嗅ぎつけることができたため、「百里香(ヒャクリコウ)」という呼び名もあります。
クローブはフトモモ科の植物の一種であり、主につぼみを乾燥させたものが香辛料や香水などの原料、胃腸薬などの医薬品として利用されています。クローブが持つ独特の香ばしい香りと防腐作用を活かして、古くからクローブは香辛料として利用されています。
さらに、殺菌・消毒作用や消化を促進する作用のほか、クローブに含まれる香気成分であるオイゲノールは虫が嫌う香りであるため、虫よけとして用いられることがあります。
精油成分を含み、薬用としては芳香薬、芳香性健胃薬として胃腸薬に多く用いられています。
漢方では吃逆(しゃっくり)抑制薬とみなされる処方、その他少数の処方に配合されています。
現在、花蕾、葉を水蒸気蒸留して得るチョウジ油は、日本薬局方に収載され、精油オイゲノール80%以上を含むものと規定されています。局所麻酔作用、鎮痛作用、殺菌作用があるので、口腔内殺菌剤として虫歯の局所麻酔、鎮痛をかねて滴剤として用いられています。- クローブ の効能
① 胃の健康を保つ効果
クローブには消化を促進する作用があるとして、クローブの生産地であるタンザニアでは、胃の健康を保つためにクローブのつぼみが食されています。
また、胃腸薬などの医薬品の原料としてクローブが利用されています。② 口臭を予防する効果
クローブには口臭を予防する効果が期待されており、口腔清涼剤などにも利用されています。③ 痛みを軽減する効果
クローブから抽出したオイルを皮膚に塗ることによって、筋肉痛などの痛みを和らげる効果や、歯が痛い時に患部にクローブオイルを塗ると痛みを和らげるといった効果が期待できます。